2016年3月27日(日)午後2時30分開演、エスカードホール
(JR常磐線牛久駅西口3分エスカードビル4階)にて第2回目の発表会を開催いたします。

この度は、ゲストに若手の実力派テノール澤﨑一了さんにも応援に駆けつけて頂き、イタリアオペラの名曲を歌って頂きます。非常に楽しみな演奏会となりそうです。

皆様のご来場を、出演者一同 心よりお待ち申し上げております。


  

Posted by Piacevole italia at 20:53
可愛い口もと: ’A vucchella 〜声楽家のためのイタリア語レッスン〜

トスティ(1846-1916)の名曲 「可愛い口もと」がお好きな方も多いのではないかと思います。

あの軽やかな擽るように歌い出すピアノの前奏は南イタリアの陽気さを漂わせ、聴いているうちに惹き込まれるように私たちに歌い出させてくれます。

世界の名歌手たちによる名唱も数多く記録が残されています。

しかし今日では声楽愛好家の方々にもこの曲を勉強される方、演奏会で挑戦される方も多いのではないでしょうか。

声楽の習い始めに取り組むイタリア古典歌曲も古い言葉に辞書を調べても「載ってない!」と四苦八苦することがありますね。 その古い言い回しを知るために、ベースとなる現代イタリア語を知る事で、今は使われていない古語を言葉として意識できるようになり、歌いやすくなったりします。

さて ’A Vucchellaにつきましては、どうでしょう。この曲は近代イタリアの代表的詩人兼作家のダヌンツィオ(1863-1938)によるもので、「ナポリ方言」で書かれているのです。

方言・・となると、ますます調べるのもお手上げになる方もいらっしゃる事でしょう。

方言を方言として味わい深いものと感じるには、やはり現代イタリア語の基礎知識があると全く違ってくるのです。 私たちの暮らしの中でも例えば東京の標準語に慣れ親しんでいる人間が、突然地方の方言に触れた時、そのイントネーションや響きに、暖かさや味わいを感じたりする経験があるのではないでしょうか。

南イタリアで生まれ、北イタリアで働いていたグリエルモ先生は、「この可愛い口もと」の原語を読んで、ほのぼのとした素朴な可愛らしさや温かさを感じるそうです。

しかしながら、この詩は標準イタリア語とかなり違ってますから、まず標準語に訳してから意味を調べるとスムーズに勉強しやすくなります (実は「o」などの語尾の母音の発音も標準語とは違い、訛ってくるのですが、さらに詳しい諸々の事を知りたい方はレッスンでお待ちしています)。

(ナポリ方言→標準イタリア語)

Sì,comm’a nu sciorillo → Sei come un fiorellino *Si,はナポリ語でtu sei「あなたは」であって英語のyesではない :あなたは小さな花(のように)

tu tiene na vucchella → tu hai una boccuccia :小さな唇を持っている

nu poco pocorillo appassuliatella.→ un poco pochino appassionatella*ネット内appassuliatellaを萎えた、とか乾いたなどの訳が出回っているが、やはりこれは「情熱的な」という意味である 語り手がその唇に情熱を掻き立てられているのだが、控えめに表現している:少し、ほんの少しだけ 情熱的な・・

Mèh,dammillo dammillo,→ dai, dammelo dammelo *Mèh, は日本語で言うと「さあ!」と少し催促した感じに捉えると良い 山羊の鳴き声ではない:さあ、僕にそれをおくれ、与えておくれ!

è comm’a na rusella → è come una rosella:バラのような

dammillo nu vasillo,→ dammelo un bacino,:その口づけを僕におくれ、

dammillo, Cannetella!→ dammelo Cannetella!:与えておくれよ、カンネッテッラ!

Dammillo e pigliatillo,→ Dammelo e prendilo, 与えておくれ、そして 受け取っておくれ

nu vaso piccerillo→ un bacio piccolino:小さな口づけを

comm’a chesta vucchella,→ come questa boccuccia:この小さい唇のような

che pare na rusella→ che sembra una rosellina:まるでバラの花のようにも思える

nu poco pocorillo appassuliatella… → un poco pocchino appassionatella..少しだけ、ほんの少しだけ 情熱的な・・

声楽家のためのイタリア語レッスン
声楽家のためのイタリア語レッスン 1レッスン80分5000円 お問い合わせ:ピアチェーヴォレイタリア イタリア語学文化声楽教室 090-5586-9368
www.piacevoleitalia.com

  

Posted by Piacevole italia at 21:26
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プロフィール
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指導者 Montoro Noriko:モントロ典子(ソプラノ)

プロフィール

東京芸術大学声楽科卒業。同大学院オペラ科修了。学部卒業時、アカンサス音楽賞受賞。第42期二期会オペラ研修所マスタークラス、優秀賞にて修了。

2003年度、文化庁新進芸術家国内研修員として“舞台表現”について研究。2004年より、ロータリー財団奨学生として渡伊。ミラノ音楽院及びミラノ市立音楽学校に
学ぶ。

2005年より、ヴェネツィアを中心にヴォルフ=フェラーリ室内楽団の歌手として、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、カ・フォスカリ サンタ・マルゲリータ劇場をはじめ、ヴェネツィア最大の国際芸術祭第38回ビエンナーレ・ヴェネツィアへ出演。
またOpera in concerto室内楽団とはヴェローナやバルドリーナなど、北イタリアを中心に演奏会に出演。
テノール歌手マックス・ルネ・コゾッティとは多数共演した。

オペラでは「椿姫」ヴィオレッタ、「ボエーム」ムゼッタ、「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・エルヴィラ、ドンナ・アンナ、「ジャンニ・スキッキ」ラウレッタ、「フィガロの結婚」伯爵夫人「こうもり」ロザリンで役等で出演した。

宗教曲では「メサイア」(ヘンデル)「スタバートマーテル」(ロッシーニ)(ペルゴレージ)のソリストをつとめた他、フランスのリュリなどの古楽演奏会にも出演。

 Pantakin Venezia主催のスペッターコロ、演出家マルチェッロ・キアレンツァと作曲家チャールド・カペッリによる「Notte Bianca」ローマ公演、「Tesoro」スペイン・マドリッド公演、サルデーニャ島カリアリ公演、「Creatore」ペスカーラ公演に、キューバやアフリカのアクロバットチームや俳優たちと一緒にヴォーカルと演技で共演し好評を得た。

日本では、新日本フィルハーモニー交響楽団(指揮 小松長生)との共演はじめ、二期会新進声楽家の夕べや東京文化会館新進音楽家コンサートなど数多くのコンサートに出演。

声楽を高 丈二、マルチェッラ・レアーレ、ルチアーノ・ベレンゴ、マウリツィオ・カルネッリ、マウリツィオ・クロヴェッティの諸氏に、又、アルテ・シェニカをマルチェッラ・レアーレ、演技指導を演出家 篠崎 光正の諸氏に師事。

日本声楽家協会アカデミー会員。元二期会会員。